Lookerバージョン21.20にて、Lookerの新しいランタイムAragoniteのbeta版がリリースされました。
製品発足当初から使用されていたサブシステムを大幅に変更したもので、今までのLookMLのランタイムと比べて、大規模で複雑なモデル(例:ネストされたNDT)やLookerがクエリを並行で準備・実行する際などのパフォーマンス問題の改善が期待されます。
具体的には下記のシーンでのパフォーマンス改善が期待されます。
Exploreやdashboardでのメタデータローディング
LookML validation、content validation
SQL生成
Project内に大量のコンテンツがありLookMLのValidation実行に毎回時間がかかるケースなどで有効そうですね!
Admin > Labs feature> LookML New Runtime(Aragonite)を有効にした上で、projectのmanifest fileに”aragonite: yes” を記載してファイルを保存すると、project内でaragoniteランタイムが有効になります。
"aragonite: yes" を削除またはコメントアウトすると、aragoniteランタイムは無効になります。
今までのランタイムでサポートされているLookMLと互換性がありますので、既存のコードに変更を加えずそのままご利用いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
バージョン21.20現在、aragoniteは現在ベータ版での提供となりますので、バグなどが含まれている可能性があります。
manifestファイルに”aragonite:yes”を記載して今までのランタイムで発生しなかったエラーが出現した場合は、aragoniteのバグの可能性があります。バグが修正されるまで”aragonite:yes”をコメントアウトして通常のランタイムをご利用ください。