リリース予定スケジュール
リリース開始日: 2021/3/14
リリース完了およびダウンロード可能: 2021/3/25
日本のお客様を含む地域は日本時間2021年 3月26日 4月9日 早朝頃に順次リリースを予定しています。
リリース予定日は変更となる可能性があります。予めご了承ください。
リリース予定の変更など、リリースに関する重要な通知はLooker Technical Contacts 宛にメール配信されます。Lookerの管理画面よりTechnical Contactsの登録をお願い致します。
その他リリースに関する概要はこちらをご参照ください。
重要なお知らせ:
オリジナルのリリースノート(英語版)は標準のLooker documentation にて掲載されます。以下リンクよりご参照ください。
Looker 21.4 Release Highlights
Looker 21.4 Changelog
その他日本語のLookerドキュメントリスト
本スレッドへのコメントは公式には追跡されないことにご注意ください。ヘルプ・リクエストや障害報告については、新規トピックを追加いただくかLooker Help Centerからご連絡ください。
リリース・ハイライト
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Looker Mobile App - GA
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インクリメンタル (増分追加) PDT
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Render Long Tables (実験的機能)
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新カスタムViz: Force-Directed (力指向) グラフ
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影響のある変更
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その他の追加・変更・修正
Looker Mobile App - GA
ベータ版として提供されていたLooker Mobile App がGA (一般利用可能機能)となります。既にGoogle Play Storeではダウンロード可能、iOSにつきましては間もなくダウンロード可能となります。
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GAバージョンは1.1.0となり、新しく改善されたダッシュボードエクスペリエンスが含まれ、アプリ内でバグやフィードバックを報告することが可能となります。
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モバイルアプリ用のLabフラグである「Mobile App Integration」は, v21.4以降は撤廃されます。
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v21.4以降すべてのLookerインスタンスについて、Looker mobile app へのアクセスがデフォルトで有効化されます。
インクリメンタルPDT (増分追加)
ベータLab機能として、インクリメンタルPDT (増分追加) が導入されます。
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このLab機能を有効化すると、LookerのPDTの更新に関して、毎回テーブル全てを再構築するのではなく、増分のデータだけを追加できるようになります。
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PDTアクティビティダッシュボードがシステムアクティビティモデルに追加され、PDTの管理ページからアクセス可能になります。
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インクリメンタルをサポートするPDTのタイプは以下となります。
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ネイティブ派生テーブル
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SQLベースの派生テーブル
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Aggregate (集約) テーブル
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サポートされるダイアレクトは以下となります(他のダイアレクトも今後順次サポート予定です!)
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Bigquery standard SQL
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MySQL
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Postgres
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Redshift
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Snowflake
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Vertica
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Azure Synapse
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本機能についての詳細はこちらをご参照ください (現状英語ドキュメントのみとなります。リンク先で404エラーが出る場合、ドキュメントの言語設定を一時的に “English” に切り替えて下さい)
Render Long Tables (実験的Lab機能)
ダッシュボードをPDFダウンロードする際、テーブルのレンダリング方法を変更し、レンダリング時間を短縮するための実験的Lab機能が提供されます。
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Labs から “Render Long Tables” の実験的機能を有効化すると、大きなテーブルをPDF/PNGでダウンロードするときのレンダリング時間を短縮することができるようになります。
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ダウンロードオプションの “Expand tables to show all rows”のチェックボックスにチェックをつけた場合に本機能がトリガーされます。
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本実験的機能はデフォルトでは無効状態となっており、利用の場合は管理者によって有効化される必要があります。
マーケットプレイス:新しいカスタムViz & アプリケーション
データのエンティティ間の関係を可視化するための新しいカスタムVizが公開されます。
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カスタムVizとして Force-Directed (力指向) グラフがご利用いただけます。グラフ中のノードは他のノードとの関係に基づいて数学的にクラスター化されます。各リンク (ノード間の線) の太さは関係の大きさに基づきます。
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Extensionとして、LookMLダイアグラムアプリケーションがご利用いただけます。LookMLを閲覧及び開発するパーミッションのあるLookerユーザーが、任意のモデルとExploreを選択することで、そのコードがER図のように可視化されます。
Potentially Breaking Changes (影響のある変更)
21.4にてリリースされる既存の設定に影響を与えうる変更についてご確認ください:
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SlackのいくつかのAPIエンドポイントが非推奨となったため、Lookerbotをお使いの場合、Lookerbotのアクション機能を適切にお使いいただくためにはバージョン0.0.16もしくはそれ以降にアップグレードする必要があります。
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one_to_many でJOINが宣言された主キーを持たない別のビューからCOUNT, SUM, AVGといったメジャーを参照した場合、以下のLookMLモデルエラーが表示されるようになります。Field '(?)' depends on '(?)' which cannot be calculated because of a one_to_many or many_to_many join. Consider adding a primary key to '(?)'
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ダッシュボードファイルの宣言が無効な場合、LookML IDEは次の警告を表示するようになります:
Invalid dashboard declaration. Dashboard must be declared as: <dashboard_name>. -
create_query APIエンドポイントは、type: string のフィルター値のみを受け入れるようになります。
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bigquery_datetime_as_timestamp のレガシー機能は削除されました。BigQuery Standard SQL 接続を使用したモデルで宣言された datatype: datetime のフィールドは、BigQuery datetimeタイプのフィールドとして扱われるようになります。
その他の追加機能
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ダッシュボードの編集モード中、キャンセルボタンによって変更をキャンセルすることができるようになります。
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データベース接続の際、Fetch Information Schema for SQL Writing がトグルオプションとして提供されます。このオプションを有効化することでSQL生成の最適化がなされますが、情報スキーマがキャッシュされていない場合、データベースから情報スキーマを取得している際に稀にSQL生成がブロックされる場合があります。
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PDT管理ページのパフォーマンスが劇的に改善されました。
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NDTの定義に明示的に追加されていないカラムが sorts: [] パラメータで使用されると、バリデーターで警告が発生します。
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Tree コンポーネントのBrand propが利用可能になりました。TreeやTreeItemsをホバーオーバーまたは選択したときによりカラフルなバックグラウンドを設定したりすることが可能になります。
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API v4.1 (実験的機能) に以下4つの新しいエンドポイントが追加され、既存のダッシュボードやLookを任意の指定したフォルダに移動もしくはコピーできるようになります:
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move_dashboard(dashboard_id, body, folder_id)
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copy_dashboard(dashboard_id, body, folder_id)
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move_look(look_id, body, folder_id)
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copy_look(look_id, body, folder_id)
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新しい embed_save_shared_space パーミッションにより、エンベッドユーザーは save_content パーミッションを持っていれば、外部グループIDを割り当てなくても共有フォルダに保存することができるようになります。
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SAP HANA version 2 と Apache Spark 3+ が新しくLookerダイアレクトでサポートされるようになります。
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Gerrit がGitリポジトリーとしてサポートされるようになります。
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Embedカスタマー向けのダーク背景色のダッシュボードテーマが大幅に改善されました。フィルタは背景色とテキスト色を使用するようになり、フィルタのラベル、ビジュアライゼーションのラベルおよびアイコンはテキスト色を使用します。
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システムアクティビティエクスプローラから作成されたタイルを含むダッシュボードでも、エクスプローラのフィールドを使用してダッシュボードフィルターを作成できるようになります。
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クロスフィルタリングがビジュアライゼーション上での範囲指定をサポートするようになります。
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BigQuery 上でDescriptionを含むカラムについては、LookMLの自動生成時に description パラメータが自動で生成されるようになります。
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BigQueryへ接続している projectで アクリゲートアウェアネス (aggregate awareness)を利用している場合、クエリがアグリゲートテーブル(集約テーブル)を参照できるときは、オリジナルのテーブルではなく、アグリゲートテーブルによって削減されるコストが予想コストとしてエクスプローラ上に表示されるようになります。
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Fast Value FormattingのLab機能がGA (一般利用機能) となりました。新しいValue Formatterはより高性能、かつECMA-376フォーマットコードなど、以前のValue Formatterと同様のサポートを提供します。
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PDTアクティビティがSystem Activityモデルに追加され、PDTの管理パネルからアクセスできるようになります。
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API 4.0のベータエンドポイントとして、api_spec が追加されました。これにより、LookerサーバーからLooker API のSpec (仕様) を取得できるようになります。
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Lookerデータディショナリのメモ部分に、日本語の文字列を入力できるようになります。
その他の変更機能
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Lookerコンポーネントの DataTable がアップデートされ、列、行、セルのラベル付けが改善されたことでスクリーンリーダー(音声読み上げソフト) がアクセスしやすくなりました。
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Listのコンポーネントが OrderedList と UnorderedList の中に li として指定するようになり、List と ListItem のコンポーネントは利用できなくなりました。
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管理メニューの General > Settings ページのオプションが再整理されました。
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Bigquery_datetime_as_timestamp のキーワード及びそれに紐づくレガシー機能は削除されました。BigQuery Standard SQLに接続しているModel上で宣言された datatype: datetime のフィールドは、Bigqueryの datetime型のフィールドとして扱われます。
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LookとダッシュボードのViewカウントが非同期で更新されるようになります。これにより、Viewカウントのデータ変更は即時反映されなくなります。
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LookML project にモデルが存在しない場合でも、manifestファイル内のエラーが正しく検出されるようになります。
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アクションの “Inline JSON” フォーマットが、アクション形式間での一貫性を保つために更新されました。今後、ペイロードデータの query は dataフィールドではなく、attachment (添付) フィールドに返却されるようになります。
その他の修正
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LookMLで定義したVisual Drilling がダッシュボードNEXTでもサポートされるようになりました。LookMLでのVisual Drillingの詳細はこちら
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その他の修正についてはこちらをご参照ください。