この投稿は、Looker API 4.0 Generally Available英語版に投稿されたものの翻訳です。
Looker API 4.0 が Looker 22.4 で一般提供が開始されることをお知らせいたします。一般提供の API 4.0(API 4.0 Generally Available)には、大きな変更がいくつか行われ、複数のエンドポイントがベータ版(Beta)から製品版(Stable)に昇格されます。API 3.1 と 3.0 は影響を受けません。Looker API 4.0 GA エンドポイントに対応するように、Looker がサポートする SDK とコミュニティがサポートする SDK を更新します。詳しくは、API と SDK のサポート ポリシーおよび Google によるAPI のバージョン管理の方法をご覧ください。この記事では、API 4.0 GA への移行により追加・変更される機能について説明します。
このドキュメントは、Looker がサポートする SDK、コミュニティがサポートする SDK、または API 自体を通じて、Looker API を利用するユーザーを対象としています。現在ご利用の Looker API バージョンに対応する以下のセクションをご覧ください。
API 4.0 を使用する場合は、このセクションをお読みください。Looker 22.4 で API 4.0 GA に移行する際の、追加・変更される機能について説明しています。
API 4.0 GA では、すべてのエンティティ ID フィールドが数値の integer 型から string 型に変更されます。例えば、GET /groups/{group_id} エンドポイントは、型 int64 ではなく型 string として id を返します。
API 4.0 エンドポイントの使用に伴う影響と対応策については、次の表を参照してください。
使用状況 | 発生する可能性のある影響1 | 予防策 |
Looker モバイルアプリ | 古くなった Looker モバイルアプリのインストールが動作しなくなる | 最新バージョンの Looker モバイルアプリに更新する |
Looker 対応2 SDK | ||
Typescript SDK(4.0 API) | 影響なし | 不要 |
Python SDK(4.0 API) | 影響なし | 不要 |
Ruby SDK(4.0 API) | 影響なし | 不要 |
コミュニティのサポート2 SDK | ||
Swift SDK | ランタイム例外 | SDK を v22.0 以降に更新し、TypeErrorが発生した場合は解決する |
Kotlin SDK | 影響なし | 不要 |
LookR SDK | 影響なし | 不要 |
C# SDK | 影響なし | 不要 |
Go SDK | ランタイム例外 | SDK を v22.0 以降に更新し、TypeErrorが発生した場合は解決する |
その他 | ||
SDK なしで(または外部提供のライブラリとともに)4.0 API を使用する | 言語の型の機密性に応じて発生する可能性のあるランタイム エラー | 任意の ID フィールドの型に依存するコードを確認し、文字列型の ID フィールドのサポートを追加します。また、こちらのガイダンスもご確認ください。 |
1: 一般的な使用パターンとして、Looker の ID フィールドの使用を含むものの、通常とは異なる使用パターン(数値操作の ID への適用など)を前提としています。
2: Looker API と SDK のサポート。コミュニティでサポートされているライブラリは、Looker では正式にはサポートされていません。
API 3.1 を使用する場合は、このセクションをお読みください。API 4.0 で利用できる追加機能や変更点について説明します。API3.1とAPI4.0のエンドポイントの変更については、こちらで説明しています。Looker およびコミュニティでサポートされる SDK は、主に API 4.0 に対応しています。詳しくは SDK と API のサポート ポリシーをご覧ください。
API 4.0 の主な新機能については下記の通りです。
ボード、ボードのアイテム、ボード セクションの作成と管理。ボードのドキュメントについては、こちらをご覧ください。
OAuth アプリとユーザーの作成と管理。OAuth のドキュメントはこちらをご覧ください。
アラートの作成と管理。アラートのドキュメントはこちらをご覧ください。
SSH トンネルと SSH サーバーの作成、管理、テスト。SSH のドキュメントはこちらをご覧ください。
新しいダッシュボード作成するエンドポイント (POST/dashboards)
「SSO ・非 SSO 埋め込みのシークレット」・「URL」・「ユーザー」の作成と管理。
すべての「 LookML モデル」およびすべての「ユーザー」GETの結果の制限およびオフセット。
「 ユーザー検索」GETの結果の制限およびオフセット。
API 4.0 GA により、非推奨エンドポイントが改善されました。対象のエンドポイントは次のとおりです。
ホームページのエンドポイントを削除しました。ホームページではなくボード エンドポイントを使用してください。ボード機能のドキュメントはこちらをご覧ください。
スペース エンドポイントを削除しました。スペースではなくフォルダ エンドポイントを使用してください。フォルダ機能のドキュメントは、こちらをご覧ください。
API 3.0 を使用する場合は、このセクションをお読みください。API 3.0 は、レガシーシステムであるため、使用をお勧めしません。API 4.0 への移行をおすすめします。
Looker およびコミュニティがサポートしている SDK をすべてサポートしているのは、API 4.0 のみです。SDK リポジトリをご覧ください。
API 4.0 には、前述したような複数の新機能と拡張機能が導入されています。
API 4.0 に追加された新機能と、追加の変更を、ぜひご活用ください。詳しくは、API と SDK のサポート ポリシーと、Google による API のバージョン管理をご覧ください。重大な問題が発生しない限り、API4.0に大きな変更を加える予定はございません。一般提供の Looker API 4.0 により、Looker プラットフォームでの開発がより生産的かつスムーズになれば幸いです。