System Activityで見えること

こんにちは。LookerAdvent Calendar15日目の記事として「System Activity」について少し掘り下げて書いて見ようと思います 。

1. System Activityとは

Lookerは、インストールされているインスタンスに関する使用状況やパフォーマンス情報等を保持しています。System Activityは、Labsの機能ですが有効にするとそれらの情報をダッシュボードやExploreで閲覧することができるようになります。
System Activity

2.誰がアクセスできるの?

Lookerの管理者および、「see_system_activity」パーミッションが与えられているユーザーが利用可能です。(Permission Listについてはこちら)

3. 有効化方法

Lookerの[管理]メニュー内の[Labs]の中の[System Activity Model]をONにします。


Lookerの画面を更新すると、管理メニュー内に[System Activity] メニューが表示されるようになります。

4. User Activityで見えること

ユーザーの利用状況に関する情報を確認することが出来ます。
例えば、以下の数値が確認出来ます。

ユーザーアカウントと利用状況

  • 各種ユーザー数
    どんな権限のユーザーがどのくらいいるかを確認出来ます。
    ユーザー数合計、管理者/開発者、コンテンツ制作者、データコンシューマ(閲覧者)、埋め込みコンテンツ制作者、アクティブユーザーの割合(過去7日間にクエリかけたことある人/全ユーザー)

  • クエリーユーザー数:過去6週間の、週次のクエリ実行者数です。

  • ユーザー別エンゲージメント
    過去6週間の、週次のユーザーあたりの平均利用時間(クエリ実行時間から推測)と平均クエリ実行数

  • グループ別のクエリ実行者数(過去7日)
    過去7日以内で実行した人、していない人の人数をグループ別に。

  • 日別のクエリソース別の実行者数(過去7日)
    Dashboard、Explore、API、スケジュールタスク等のクエリソース別の実行者数

ユーザーに関する詳細

  • トップユーザー
    過去7日以内の利用時間(クエリ実行時間から推測)のトップ10ユーザー

  • トップダッシュボード構築者
    過去7日以内にダッシュボードまたはダッシュボード内要素の要素を作ったユーザー

  • トップ開発者
    最もgitのイベントが多かった人

  • 利用していないユーザー
    過去90日以内にLookerにログインしていないユーザー

5.コンテンツアクティビティで見えること

Lookerインスタンスに存在しているコンテンツ(ダッシュボード、Look、Exploreなど)をユーザーがどのように利用しているかをモニタリングすることが出来ます。
例えば、以下の数値が確認出来ます。

  • 各種コンテンツ利用状況
    すべてのダッシュボード数、Look数、スケジュール数、過去30日以内に利用されているダッシュボードやLookの割合、過去7日の曜日別スケジュール数割合
  • Explore利用状況
    過去30日に利用されたExploreの数、過去30日以内のグループ別Explore利用数とExplore利用人数
  • 人気コンテンツ
    過去30日以内にアクセスがあったコンテンツの閲覧数別ランキングTOP50、過去30日以内にExploreで実行されたクエリ数別ランキングTOP15
  • 不人気コンテンツ
    過去30日以内にアクセスされていないコンテンツの閲覧数別ランキングTOP100
  • スペース管理
    スペース別のダッシュボード数とダッシュボード内平均タイル数

6.Performance Auditで見えること

どれだけインスタンスがスムーズに動いているかをハイレベルでチェックできます。クエリパフォーマンス、エラーレポートやPDT構築ステータス等を確認出来ます。
例えば、以下の数値が確認出来ます。

  • クエリー実行状況
    過去30日以内に実行されたクエリ数合計と、前の期間からの増減、クエリソース×実行時間別クエリ数、過去30日以内でユーザーが実行したクエリの90%以上のおおよその実行時間、Lookerのキャッシュから結果が返ってきた割合
    時間がかかっているクエリがないかチェック出来ます。

  • クエリ実行スケジュール(過去7日間)
    データベースコネクション別の時間別PDT作成イベント数、過去7日間の時間別JOB数とスケジュールプラン数、時間別クエリ数、実行ユーザー数、キャッシュ利用率

  • パフォーマンス詳細(過去7日間)
    DB接続別クエリ実行数、平均実行時間(秒)、クエリソース別平均利用時間(秒)、Look別平均実行時間(秒)、Explore別平均実行時間(秒)、ダッシュボード別30秒以上の実行クエリ数

  • 例外処理(過去7日間)
    クエリソース別実行エラー、ダッシュボードのエラー、Lookのエラー、スケジュールの失敗

  • PDT概要(過去7日間)
    構築に失敗した固有のPDTの数、構築に失敗したトータルのPDTの数、PDT構築アクティビティ一覧、PDT平均構築時間

7.System ActivityのExplore

上記3つのダッシュボード以外にも、System ActivityのExploreを利用することが出来ます。
System Activityを有効化するとExploreメニューのドロップダウンに「System Activity」が表示されるようになりますので、チェックしたいデータでグラフを作って独自のダッシュボードを作って運用することができます!
Creating Looker Usage Reports with System Activity Explores

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